ヴェガオヤン-ヴェガ群島

ヴェガオヤン-ヴェガ群島 Vegaoyan -- The Vega Archipelago 所在国：ノルウェー 世界遺産登録：2004年 種類：文化遺産

ノルウェーといえば音楽好きな方はグリークを思い出すでしょうし、また、フィヨルドという独特な海岸線を思い出す方もいるかもしれません。

世界遺産のヴェガオヤン-ヴェガ群島は、北緯66度のノルウェー湾に浮かび、ノルウェーのノルドランド地方の南部、世界で最も海岸線が美しいといわれているヘルゲランド海岸中央部の沖合いにある島々で、その数6,500もの数にのぼります。

この地域の生活は厳しい環境下で行われ、必然的にそこに存在する自然資源を生活の糧として生きてきました。

ヴェガ諸島を中心とした数十の島では、1,500年以上前から漁業と農業が行われ、9世紀からはアイダーダックの羽毛採取と卵の採取を生業とするようになりました。

以来、伝統的生活は現在まで続いています。

ヴェガ群島に残る漁村、倉庫、アイダーダックの飼育場、などは石器時代から続く人間の営みを残し、加えて美しい海の景観、小島群などの自然環境など文化的景観として世界遺産として認定されました。

アントニ・ガウディの作品群

アントニ・ガウディの作品群 Works of Antoni Gaudi' 所在国：スペイン 世界遺産登録：1984、2005年 種類：文化遺産

ガウディといえば、有名なサグラダ・ファミリアといういまだ建築中の教会で誰にでも知られているスペインの建築家です。

ガウディはその特異な建築様式で一目見たら忘れられないデザインで建築史上、異彩を放っています。

ガウディは1852年生まれで、26才のころパリの博覧会に出品したのをきっかけに大富豪、エウセビオ・グエルと出会いました。

この縁がきっかけでグエル邸や公園を設計し、スペインの富豪の邸宅の建築を手がけるようになります。

ガウディの作品群の特徴は波打つような曲線と、色彩豊かなセラミックのタイルを使用した建築にあります。

また、富豪の邸宅以外にも共同住宅、公園なども手がけ、そのほとんどがバルセロナに存在します。

主な建築物を見てみると、グエル公園、グエル邸、カサ・ミラ、カサ・ヴィセンス、サグラダ・ファミリア（現在建築中、完成時期未定）、グエル邸パビリオン、テレサ学園、カサ・カルヴェット、ベリェスグアルド、カサ・バトリョなどがあります。

しかし、ガウディの最後は交通事故で亡くなるという悲惨なものでした。

Ir.D.F.ヴァウダヘマール（D.F.ヴァウダ蒸気水揚げポンプ場）

Ir.D.F.ヴァウダヘマール（D.F.ヴァウダ蒸気水揚げポンプ場） Ir.D.F. Woudagemaal (D.F. Wouda Steam Pumping Station) 所在国：オランダ 世界遺産登録：1998年 種類：文化遺産

D.F.ヴァウダ蒸気水揚げポンプ場は、フリースラント州アイセル湖に面したレマーにある産業遺跡です。

オランダは古くから低地として有名で、低地にたまる水の灌漑は国家的な課題でした。

オランダといえば巨大な風車ですが、これは風力を使った灌漑施設です。

世界遺産に登録されたD.F.ヴァウダ蒸気水揚げポンプ場は、それまで風力に頼っていた灌漑設備を、当時実用化され始めた蒸気機関で灌漑を行う試みとして、1920年に開発されたものです。

しかも、ヨーロッパ最大の規模を誇り、現在でも現役で稼働していることが、世界遺産として登録に足るものとして評価されました。

この蒸気式揚水ポンプ場はオランダ人の技師、ディルク・フレドリック・ヲーダにより考案され、以降、この方式の蒸気式揚水場のモデルとされ、世界中に広まりました。

行きかたですが、アムステルダムから高速道路でレマーへ向かい、インター降りると標識があります。

入場料は無料で、英語のボランティアガイドがいます。

見学の所要時間は１時間ほどです。