古都トレド

古都トレド Historic City of Toledo スペイン 世界遺産登録年：1986年 世界遺産の種類：文化遺産

古都トレドはスペイン中央部にあるスティーリャ・ラ・マンチャ州の州都、トレド県の県都でマドリードから南に約71kmの距離にある三方をタホ川に囲ま
れた切り立った花崗岩の岩山に築かれた天然の要塞都市であり古い都市で、1986年にユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されました。

トレドはまたか
つての西ゴート王国の首都であったところでもあり、中世にはイスラム教・ユダヤ教・キリスト教の三大宗教が共存し、宗教と文化が交錯した地であったた
め、「街全体が博物館のようだ」と言われるほど異文化の混合した美しい芸術と文化を誇るムデハル様式の街です。

なかでも特に有名で見どころとなっている
のは、約270年あまりをかけて建設されあスペイン・カトリックの大本山であるトレド大聖堂です。

大理石製の彫刻装飾である「トランスパレンテ」や「最
後の晩餐」の周囲の無数の天使の絵画、トレドを愛し活動の拠点としたスペインを代表する画家であるエル・グレコの『聖衣剥奪』、『十二使徒』、『オルガ
ス伯の埋葬』などの絵画はスペイン・バロックの傑作とされています。

その他にもアルカサル（ローマ時代に宮殿があった場所）、エル・グレコの家と美術
館、サント・トメ教会、トランシト教会、サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会、サン・フアン・デ・ロス・レイェス修道院、エル・クリスト・デ・ラ・ルス、
サンタ・クルス美術館、タベーラ病院、プエルタ・デル・ソル（太陽の門）などの見どころが多数あります。

ロンドン塔

ロンドン塔 Tower of London 所在国：イギリス 世界遺産登録年：1988年 世界遺産の種類：文化遺産

ロンドン塔はイギリスはグレーター・ロンドン州にありロンドン塔の城壁に囲まれた総面積7.3万平方キロメートルの範囲におよび、1988年にユネスコ
の世界遺産（文化遺産）に登録されました。

ロンドン塔は1066年にイギリスを征服したノルマンディー公ウィリアム1世がテムズ川に面した建造物で、白
い大理石で造られていたために「ホワイトタワー」とも呼ばれています。

当初の目的はロンドンを外敵から守るための城壁と、そのシンボルとして住民に対す
る威圧の目的で建造されたロンドン塔でしたが、時代を経るにしたがって王家の居城、宝物庫、武器庫、造幣所、牢獄など様々な用途に使用されてきました。


現在は英国王室が使用している宮殿であり、ロンドンの観光地の目玉として観光客も非常に多く、世界最大のダイヤモンド「偉大なアフリカの星」などさまざ
まな歴史的展示物が陳列してあるイギリス王室の権力と富みの象徴となっています。

フェッラーラ：ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯

フェッラーラ：ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯 Ferrara, City of the Renaissance and its Po Delta 所在国：イタリア 世界遺産登録年：1995年,1999年 世界遺産の種類：文化遺産

フェッラーラ：ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯はイタリアはエミリア＝ロマーニャ州の街で、フェラーラ県の県都であるフェッラーラの
ポー河流域の浅瀬近くの地域にある1995年と1999年にユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されたところです。

フェッラーラはポー川河口の潟湖の
住民により集落が発展し、その後14?16世紀のエステ家支配時代にルネッサンス文化の中心地として都市計画に基づいて発展した北イタリアの芸術と文化
の街です。

巨匠ピエロ・デッラ・フランチェスカやマンテーニャ等が貴族エステ家の居城を絵で飾り、L.アリオストや
T.タッソなどの文人を招きルネッサンス文化の発信地として栄え、大学図書館には今も貴重な古文書が保存されています。

フェッラーラの中心部にあるエス
テンセ城、エステ家の別荘であるスキファノイア宮殿、マルフィーザ・デステ邸、1万個以上のピラミッド型の大理石が埋め込まれたディアマンティ宮殿、教
会の堕落を批判してフィレンツェで火あぶりの刑に処せられたサヴォナローラの記念碑などが特に有名な見どことです。

旧市街は中世の雰囲気を色濃く残して
おり、曲がりくねった道に沿って建ち並ぶ住宅は往時の面影を今に伝えています。