ポルト歴史地区

ポルト歴史地区 Historic Centre of Evora 所在国：ポルトガル共和国 世界遺産登録：1996年 種類：文化遺産

ポルト歴史地区は、ポルトガルの北部地方に位置する港湾都市の文化遺産で、ポルト（Porto）は、オポルト（Oporto）とも呼ばれます。

またリスボンに次ぐポルトガル第二の都市で、ポルトガルの由来ともなりました。

ポルトは、大西洋に流れ出すドウロ川を見渡している山腹に沿って造られ、1,000年の歴史を持つ古い都市です。

5世紀以前から栄えた港町で、千年にわたる歴史的建物が世界遺産登録の基準となっています。

ポルトは、大航海時代にはポルトガル海軍の重要な拠点となり、また近代では、特産ワインがイングランドに輸出され、ポートワインとして有名になりました。

現在では、大航海時代の縁で長崎市の姉妹都市となっている他、多くの国々と提携しています。

ポルト歴史地区は、聖グレゴリウス聖堂、ポルサ宮、聖フランシスコ聖堂、ロマネスク様式の大聖堂、サンタクララ新古典主義の証券取引所、古い街並みなど多くのが見所があります。

ナスカとフマナ平原の地上絵

ナスカとフマナ平原の地上絵 Lines and Geoglyphs of Nasca and Pampas de Jumana 所在国：ペルー共和国 世界遺産登録：1994年 種類：文化遺産

ナスカとフマナ平原の地上絵は、ペルーの中南部、ナスカ川とインヘニヨ川に囲まれた不毛な海岸平野にある、世界でも良く知られた文化遺産です。

パンパスには、多くの幾何学模様と動植物の絵が描かれています。

ナスカとフマナ平原の地上絵は、紀元前500年から始まったと言われ、その目的には諸説があり解明には至っていません。

また大きなもので数百メートルの長さがあり、地上からは判別できません。

このため、発見されたのは20世紀初頭になってからで、航空中に偶然発見されました。

また最近になって人工衛星から、真南を示す全長50kmの巨大な矢印も見つかっています。

地上絵は、ナスカの人々によって描かれたと言われていますが、宇宙飛行士、ハチドリ、星、クモ、渦(螺旋)、花、サギ(フラミンゴまたはペリカン)、オウム、トカゲ、木、手、コンドル、サル、イヌ、展望台、などが良く知られています。

ディアマンティーナ歴史地区

ディアマンティーナ歴史地区 Historic Centre of the Town of Diamantina 所在国：ブラジル連邦共和国 世界遺産登録：1999年 種類：文化遺産

ディアマンティーナ歴史地区は、ブラジル南東部のミナスジェライス州(State of Minas Gerais)のほぼ中央部に位置する文化遺産です。

ディアマンティーナは、ポルトガル語のダイヤモンドという意味です。

18世紀当時は、ダイヤモンドの採掘で栄えたポルトガルの植民都市で、産出量300万カラットともいわれる、世界中のダイヤモンドの大部分を産出していました。

ダイヤモンド採掘者の影響で、独創的な文化や芸術が盛んになり、ポルトガルの中世の町を思わせる石畳の市街地やバロック様式の建物が、荒涼とした景色に融和しています。

またディアマンティーナはダイヤモンドだけでなく、良質の水晶が産出されることでもよく知られています。

その水晶の一つに、レムリアンシードがあります。

ディアマンティーナ歴史地区は、山間の盆地に18世紀ヨーロッパのモデルを構築したすばらしい例の植民都市です。