ボイン渓谷の遺跡群

ボイン渓谷の遺跡群 Archaeological Ensemble of the Bend of the Boyne 所在国：アイルランド 世界遺産登録：1993年 種類：文化遺産

ボイン渓谷の遺跡群は、アイルランドの首都ダブリンから北西に60Kmほどのボイン川の屈曲部に位置する新石器時代の石室墳、立石、その他先史的遺跡群の複合体です。

ボイン渓谷の遺跡群で最も有名な遺跡は、巨石群の特筆すべき集積体であるニューグレンジ、ノウス、ドウスの３つの大型古墳と40以上の各墳墓です。

3つの主要巨石遺跡は、天文考古学上の重要な意味も持っていて、ニューグレンジとドウスは冬至の太陽の光が、入口から墓室までまっすぐに届くようになっていたり、ノウスは春分の太陽に対応しているのです。

古墳の石室内部に入ることができるのは、一番大きな巨大古墳ニューグレンジだけで、中央墓室の天井は石板を組み合わせたもので、古墳ができてから一度も補修されていませんが、精巧な作りのために今でも一滴の雨漏りもしていません。

他に、ドウス・ホール羨道墳群やタウンレイホール羨道墳、モンクニュータウンヘンジと祭礼の泉などが、ボイン渓谷の遺跡群としてあります。

ベルン旧市街

ベルン旧市街 Old City of Berne 所在国：スイス連邦 世界遺産登録：1983年 種類：文化遺産

ベルン旧市街は、スイス連邦の首都ベルンにある、中世ヨーロッパ都市の町並みをもつ旧市街で、アーレ川にかかるニーデック橋とツィットグロックタームと呼ばれる時計塔に挟まれた地域にあります。

ベルンの町は、1191年にゼーリンゲン公ベルクトルト5世が、ライン川支流のアーレ川の湾曲部の森を切り開いて創設された町です。

町は、東、南、北の三方を自然の防壁となるアーレ川に囲まれた丘の上に建てられて、残る一方の西には城壁、堀、時計塔などが築かれました。

ここには、スイスでは最も高い塔ミュンスター大聖堂があり、1405年の大火災で焼失しましたが、1573年に再建され、1893年に現在の高さ100メートルの鐘楼ができあがりました。

15世紀に造られたアーケードと地下道があり、オリエル、砲塔、落とし穴などを備えた特徴的な建造物です。

ベルンの町の全ての広場や通り沿いに、16世紀に造られた噴水群があり、モーゼの噴水、サムソンの噴水、食人鬼の噴水、バグパイプ吹きの噴水、ツェーリンゲンの噴水、兵士の噴水、アンナ・ザイラーの噴水などがあります。

ベルギーとフランスの鐘楼群

ベルギーとフランスの鐘楼群 Belfries of Flanders and Wallonia 所在国：ベルギー 世界遺産登録：1999、2005年 種類：文化遺産

ベルギーとフランスの鐘楼群は、両国合わせて56の鐘楼が登録されています。

ペルギーのフランドル地方（フランダース）とワロン地方には，中世の市庁舎や教会堂に作られてた鐘楼があります。

鐘楼にカリヨンが吊されています。

カリヨンは、メロディーを奏でるための複数の鐘を持ったものです。

フランドル地方およびオランダから全世界に広まったとされています。

西フランドル州には、15世紀に建てられた高さ88mの鐘楼 (ベルフライ)とマルクトホールがあります。

螺旋階段が366段あり、展望台からは街全体を眺められるます。

鐘楼には、メロディを奏でるカリヨンが吊されていて、46個の鐘、重量27トンが時間になると｢水の都ブルージュ｣を奏でます。

東フランドル州には、鐘楼と鐘楼博物館を含む鐘楼の塔があります。

ワロン地方のエノー州には、セント･エリザベス教会があります。

ここでも同じような鐘楼があります。

カリヨンのための専属奏者がいます。

定期的にカリヨン・コンサートが開催され、会期は週に３回から４回とほぼ毎日聴くことができます。