ベラヴェシュスカヤ・プーシャ/ビャウォヴィエジャの森

ベラヴェシュスカヤ・プーシャ/ビャウォヴィエジャの森 Belovezhskaya Pushcha/Bialowieza Forest 所在国：ベラルーシ共和国 世界遺産登録：1979、1992年 種類：自然遺産

ベラヴェシュスカヤ・プーシャ/ビャウォヴィエジャの森は、ベラルーシとポーランドの国境にまたがる原生林で、ヨーロッパに残る最後の原生林といわれています。

面積900キロ平方メートル以上でヨーロッパ最大の森林でいまだ手付かずで残っています。

中世には、ポーランド王室の狩猟が行なわれていました。

王室により保護され開発はされずに残されてきました。

しかし、密猟があり、動物の中には数を減らし、絶滅した動物種もあります。

絶滅しかかっていた貴重なヨーロッパバイソンの生息地です。

現在は、人工繁殖などの手を尽くし保護活動を行なっています。

その他、絶滅を免れるようオオアカゲラ、ヘラジカ、オオヤマネコ、ターバンなど動物種が生息しています。

平坦の多いこの森には、森林の切り出しなど行なっていた時期のありますが現在は保護され静かな佇まいです。

フランドル地方のベギン会修道院

フランドル地方のベギン会修道院 Flemish Beguinages 所在国：ベルギー 世界遺産登録：1998年 種類：文化遺産

フランドル地方は、ベルギーの西部にあります。

フランドルは、フランダースとも呼ばれます。

ベギン会は北西ヨーロッパの自律的な女子修道会です。

現在は、ベギン会は存在していません。

中世、12世紀にベギン会は始まりました。

質素で敬虔な生活を送る婦人たちの修道会で、ペギン会院のなかで一人の指導者のもとに生活していました。

ベギン会修道院の建物には生活や信仰に関わるものだけでなく、教会、住居、中庭など複合的な施設です。

宗教的な建築様式と伝統的な建築様式が融合している町です。

フランドル地方には、ベギン会院の建物が点在しており、リール、ディースト、コルトレイク、メッヘレン、ブルージュルーヴェン、ゲントなど、いろんな町にあります。

都市型ベギン会院、中庭型ベギン会院、混合型ベギン会院と目的別に施設も分かれています。

フラームス・ブラバント州ディーストにあるベギン会院は、最も美しいとされ、造りが町のような建築物です。

ベギン会修道院には、ベルギーの活気あふれた町とベギン会修道院の門を抜けた後ではまったく別の世界に入った静粛さがあります。

プラハ歴史地区

プラハ歴史地区 Historic Centre of Prague 所在国：チェコ 世界遺産登録：1992年 種類：文化遺産

プラハ歴史地区は、チェコ西にあるモルダウ川（ヴルタヴァ川）東岸に位置する古い都です。

「北のローマ」、「黄金のプラハ」、「百塔の街」とも呼ばれてきた悠久の歴史と文化のチェコの首都です。

6世紀にスラブ人が町を作ったのが始まりでした。

16世紀以降はハプスブルグ家に支配されてきました。

町全体が歴史を感じさせ、プラハ城と旧王宮がプラハの町を見下ろすように丘の上に建っています。

城の中には、聖ビート教会、聖イジー教会、聖十字架教会があります。

旧市街広場と周辺の旧市庁舎、ティーン教会、キンスキー宮殿、聖ニコラス教会、ヴルタヴァ川にかかるカレル橋などがあります。

これらの建造物は、ロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、バロック、アールヌーボーなどさまざまな建築様式が組み込まれています。

街並み景観を荘厳で美しいものにしています。

プラハ城は、ボヘミアの国王や神聖ローマ皇帝の居城でした。

ボヘミア王国の宝冠はプラハ城内に保管されています。

プラハ城は、長さは約570メートル、幅は約130メートルと、世界でも最も大きい城のひとつです。