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ギロカストラの博物館都市

ギロカストラの博物館都市
Museum-City of Gjirokastra
所在国:アルバニア
世界遺産登録:2005年
種類:文化遺産


ギロカストラは、知名度はかなり低く、今のところ旅行のポケットブックとしては王道の”地球の歩き方”でさえ載っていないという、アルバニア南部に位置する辺境の世界遺産都市です。

ギロカストラの博物館都市は、アルバニアの南部、首都ティラナの南約145km、ジェール山の傾斜地にあります。

ギロカストラの名前は、ヨーロッパのこれらの地に移住したイリュリア民族に由来しています。

ギロカストラは、絵のように美しい魅力的な街で、街全体が博物館のような白と黒の石畳の千段の街としても知られています。

ギロカストラの博物館都市が博物館都市と云われているかと申しますと、ギロカストラが辺境の場所にあったために13世紀から20世紀まで発展し続けたオスマン帝国の特徴を、今日においても凄く良好な状態で保っているからなのです。

オスマン帝国最盛期に建てられたモスクなどを始め、ギロカストラはほとんど消えたはずのイスラムの文化と伝統がこの地域にもあったという、特別な証明をしている物件です
バルカン半島方面のヨーロッパ諸国で、イスラムの風情が生活として残っているのは、かなり貴重であるといえます。

例えば住宅地などは、まるで背後の岩々に溶け込んでいるような造りになっていますが
これは“タワー”という住宅で、岩壁に溶け込むような立地様式とイスラム特有の繊細な模様が特徴です。

必ず2階以上になっており、1階は冬用、2階は夏用と分かれています。

季節に応じて空間を使い分けるというスタイルもまた珍しい要素の1つです。

ギロカストラの街の歴史としては、ギロカストラの街は、13世紀に興り、15世紀のトルコ軍の侵略によって衰退したが、17世紀には、刺繍、フェルト、絹、チーズなどのバザーで栄え、街は再生しました。

ギロカストラの街の中心部には、バザールやモスク、ドリノ川を見下ろす尾根には、ギロカストラ城が残されています。

ギロカストラ城は、2〜3世紀の城跡に、イリリア人によって6世紀に大きくなり、13世紀に今のような形になり、後に牢獄としても使われました。

ギロカストラは、後にアルバニアの自由と独立のための愛国運動の拠点として重要な役割を果たしたが、1940〜1941年のギリシァ・イタリア戦争で、再び戦場と化しました。
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ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群

ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群
Goreme National Park and the Rock Sites of Cappadocia
所在国:トルコ
世界遺産登録:1985年
種類:複合遺産


トルコのほぼ中央アナトリア高原にあるカッパドキアには、キノコや尖塔の形をした奇岩が立ち並んでいます。

2つとして同じものがない奇岩の群は、形だけではなく色も赤茶・桃色・白・褐色とさまざまで、世界にも例を見ない幻想的な光景が見られます。

岩の中には名前がついているものもあります。

カッパドキアの岩窟群は、約50km南にあるエルジェス山の火山活動によって火山灰や溶岩が推積し、それが長年に渡り侵食され、摩訶不思議な奇岩が形成されています。

紀元前4世紀頃、キリスト教の修道士たちがこの地に多く集まり、無数の洞窟修道院が作られた。

7世紀後半にはイスラムの迫害を避けた多くのキリスト教徒が住み着きました。

カッパドキアの中心にはギョレメ渓谷があります。

「見てはいけないもの」を意味するこの渓谷には、入り口が岩山とわからないようになっている聖堂が沢山あり、入り口にリンゴの木があったところから「リンゴの聖堂」と呼ばれるものは、内部に「最後の晩餐」や「全能のキリスト」など、素朴で力強いフレスコ壁画があります。

このほか、カッパドキアでは36の地下都市が確認されています。

また、当時の洞窟教会や修道院などの巨大地下都市は、ギョレメ野外博物館で見学することができます。

日本人観光客もたくさん訪れるらしいのですが、実はこのエリアは見所が多すぎて、全部見るためには自由に動ける足が必要になります。

ツアーも出ているのですが、是分は回りきれず、要所のみを見て帰る人がとても多いとのことです。
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キジ島の木造教会

キジ島の木造教会
Kizhi Pogost
所在国:ロシア
世界遺産登録:1990年
種類:文化遺産


キジ島は、ロシア連邦カレリア共和国のオネガ湖に浮かぶ島。

キジ島は長さ約7キロメートル、幅500メートルの細長い島です。

キジ島はオネガ湖のほかの5000あまりの大小様々な島嶼(最大で35キロメートル、最小は2メートルあまり)に囲まれています。

サンクトペテルブルクの北東約350・に位置する、ヨーロッパでニ番目に大きいオネゴ湖。

キジ島は、木造教会建築の美しいアンサンブルで知られております。

1960年島全体が木造建築の特別保存地区に指定され、ロシア全土から様々な木造建築が移築されました。

その北方湖上に浮かぶ小島のキジには、ロシアの古い木造建築群があります。

中でも1714年に竣工されたプレオプラジェンスカヤ聖堂は、釘を1木も使わずに建てられたことで知られる建築物です。

16世紀に起源を持つキジ・ポゴスト Kizhi Pogostと呼ばれる木造教会建築群は、ロシアでもよく知られた最も古い文化遺産のひとつです。

キジという単語は、この地域の先住民であったカレリア人及びヴェプス人の言葉で「祭祀の場」を意味します。

1990年木造教会建築がユネスコの世界文化遺産に登録された。

ロシアでも有数の観光地であると同時に世界遺産中、最も人気の高い文化遺産でもあります。
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