ドゥローフマーケライ・デ・ベームステル（ベームステル干拓地）

ドゥローフマーケライ・デ・ベームステル（ベームステル干拓地） Droogmakerij de Beemster (Beemster Polder) 所在国：オランダ 世界遺産登録：1999年 種類：文化遺産

ドゥローフマーケライ・デ・ベームステル（ベームステル干拓地）Droogmakerij de Beemster (Beemster Polder) オランダ最古の大型干拓地ベームスターは開拓以前は水深７ｍの湖でした。

1607年、50基の風車が作られ湖の水を汲み上げて干拓は始りましたが、３年後予期せぬ嵐によって土地は再び水没しました。

そこで風車守のチーフ、レーフワーターが考案したのが、風車を３連にし以前より約４ｍ高い場所への排水を可能にした揚水システムを完成させるのでした。

その後、干拓工事開始から５年の歳月を経て干拓は成功しました。

ベームスターは、「人の手によるユートピア」を夢見たアムステルダムの新興資産階級の投資先として計画され、街の一区画を四角にし、全体が幾何学的な土地ユニットの集合体になるようにするというものでした。

「街が整然と美しい形であればこそそこに住む人も幸せになる」という古来の建築哲学を100%人工の干拓地にオランダ人は実践しようとしたのです。

テッサロニーキの初期キリスト教とビザンチン様式の建造物群

テッサロニーキの初期キリスト教とビザンチン様式の建造物群 Paleochristian and Byzantine Monuments of Thessalonika 所在国：ギリシャ共和国 世界遺産登録：1988年 種類：文化遺産

テッサロニーキの初期キリスト教とビザンチン様式の建造物群Paleochristian and Byzantine Monuments of Thessalonikaは、現在では数少ない初期キリスト教とビザンツ様式の教会の一群を大都市でありながら残す古代都市の香り漂う現代都市として世界遺産に登録されました。

テッサロニーキの初期キリスト教とビザンチン様式の建造物群には、ロトンダ・聖ディミトリウス教会・ダビデ教会のモザイク画は初期キリスト教美術の最高傑作です。

テッサロニキの教会群の記念芸術の発展における影響はルネサンスの草創期以前、中世の絶頂期の初期キリスト教時代のビザンツ帝国と後期セルビア世界に及んだとされます。

テッサロニキのキリスト教関連の記念碑は４〜１５世紀間の中央堂式・長堂式・集中式の基礎平面によって建てられていて、テッサロニキにはこれらの建築形式の代表的な参照地となっています。

スピエンヌの新石器時代の火打石の鉱山発掘地（モンス市）

スピエンヌの新石器時代の火打石の鉱山発掘地（モンス） Neolithic Flint Mines at Spiennes (Mons) 所在国：ベルギー 世界遺産登録：2000年 種類：文化遺産

スピエンヌの新石器時代の火打石の鉱山発掘地（モンス市）Neolithic Flint Mines at Spiennes (Mons)は、新石器時代の人類黎明期の発明と応用の優れた証明として2000年ユネスコ世界遺産の文化遺産として登録されました。

スピエンヌの新石器時代の火打石の鉱山発掘地（モンス）の現場では、新石器文化の出現はスピエンヌの古代の燧石採掘鉱に鮮明に例証される人類の文化的・技術的発展の重要な段階を示していることと、スピエンヌの燧石採掘鉱は人類の技術的・文化的発展の重要な段階を示す、新石器時代の燧石採掘の顕著な例を見ることが出来ます。

モンスに近いスピエンヌの新石器時代の燧石採掘坑は100ヘクタール以上の規模を持ち、ヨーロッパ最大かつ最古の採掘坑で、約5千年前より採掘が行われていた。

新石器時代は人間の文化的技術的進化におけるひとつの決定的な変革の段階にあたるが、スピエンヌの遺跡は、16メートルにも及ぶ立坑、掘削に使用された多様な手段など、先史時代の人間の優れた応用力と工夫の知恵を示すことから登録されました。