古都トロギール

古都トロギール Historic City of Trogir 所在国：クロアチア 世界遺産登録：1997年 種類：文化遺産

旧ユーゴの一国であるクロアチアは、約1800キロメートルもの海岸線を持つ大変美しいアドリア海に面した自然の豊かな国です。

６つのクロアチアの世界遺産の中一つが古都トロギールHistoric City of Trogirです。

トロギールは日本の長崎の出島と同じような地形をしています。

陸地とトロギールの間には水路があります。

トロギールは元々は本土と陸続きでしたが敵の侵略に備え水路を造り、人為的に本土と隔てられました。

紀元前３８５年頃にギリシャの植民地として建設されたトロギール。

旧市街には数々の建造物が造られたが、芸術的価値が高いのは後１２００年から３世紀かけて造られた聖ロヴロ大聖堂ゴシック様式の聖歌隊席や多くの絵画や彫刻は、中世美術の至宝。

なかでも聖ロヴロ大聖堂の門は１３世紀の１２４０年頃、地元の名主エラドヴァンによって造られ、ライオンの上に乗ったアダムとイブの像が彫られている門は中世クロアチア宗教美術の傑作です。

建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅群（ブリュッセル）

建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅群（ブリュッセル） Major Town Houses of the Architect Victor Horta (Brussels) 所在国：ベルギー 世界遺産登録：2000年 種類：文化遺産

ブリュッセルのヴィクトール・オルタの邸宅群Major Town Houses of the Architect Victor Horta (Brussels)は、芸術・建築に重要な役割を果たしたアール・ヌーヴォーの様式の高度な表現を示すヴィクトール・オルタによる、人類の創造的才能の傑作です。

１９世紀末、アール・ヌーヴォーの出現は後世の建築の発展における重要な段階を表し、ブリュッセルのヴィクトール・オルタの邸宅群はその急進的なアール・ヌーボーの代表格です。

また、オルタの邸宅群は芸術・思想・社会における１９〜２０世紀の変遷を鮮やかに表現するアール・ヌーヴォー建築の顕著な例であることから2000年ユネスコ世界遺産の文化遺産として登録されました。

オルタ自邸(現オルタ美術館)、タッセル邸、エートヴェルド邸等

イルリサット・アイスフィヨルド

イルリサット・アイスフィヨルド Ilulissat Icefjord 所在国：デンマーク 世界遺産登録年：2004年 世界遺産の種類：自然遺産

イルリサット・アイスフィヨルドはデンマーク領グリーンランド西海岸の中部、北極まで約250キロメートルの北極圏内（北緯69度付近）に位置する氷河とフィヨルドで、2004年にユネスコの世界遺産（自然遺産）に登録されました。

イルリサット・アイスフィヨルドの登録範囲は約4000平方キロメートルにおよび、そのうち約3200平方キロメートルが氷河で、約390平方キロメートルがフィヨルドで構成されています。

イルリサットはグリーンランドに暮らす狩猟民であるイヌイットの言葉で「氷山（塊）」を表す言葉です。

冬の気温はマイナス20度にもなり12月から2月まで太陽がまったく出ない日が続く極北の地でもあり、オーロラと氷河とフィヨルドの観光が主産業の美しい街です。

イルリサット・アイスフィヨルドは最後の氷期に造られた氷河とフィヨルドで、最も有名なセルメク・クジャレク氷河は標高1200メートルから海まで続く広大な氷河です。

このルメク・クジャレク氷河の流速は1日19m（年間約7キロメートル）で世界最速の氷河としても知られており、毎年放出される氷の量は約200億トンとも言われている南極以外では世界最大規模の氷河です。