シントラの文化的景観

シントラの文化的景観 Cultural Landscape of Sintra 所在国：ポルトガル共和国 世界遺産登録：1995年 種類：文化遺産

シントラの文化的景観は、ポルトガルの西に位置する文化遺産で、首都リスボンから西に数十キロのところにあります。

シントラは、8世紀から9世紀にはムーア人が城跡を建設したと言われています。

19世紀には、ヨーロッパのロマンチックな建築物の最初の中心になりました。

フェルディナント２世は、壊された修道院をゴシック様式でルネサンスの要素を含んだ庭園を配置した宮殿として建築しました。

その他のすばらしい住居は、宮殿を囲むように沿線上に建てられました。

これらの建築と公園や庭のデザインは、ヨーロッパの風景の発展に大きく影響しました。

シントラの文化的景観の主な見所は、14世紀に造られたシントラの王宮、フェルナンド2世が建てたペーナ宮殿、ムーア人によって建てられた城跡、12世紀に建設され20世紀に入ってからイタリアの建築家によって改築されたレガレイラ宮殿、などがあります。

クロミェルジーシュの庭園群と城

クロミェルジーシュの庭園群と城 Gardens and Castle at Kromeriz 所在国：チェコ共和国 世界遺産登録：1998年 種類：文化遺産

クロミェルジーシュの庭園群と城は、チェコの東部に位置するズリーン州の西にある文化遺産です。

クロミェルジーシュは、モラヴァ川を渡った浅瀬に、当時の司教によって13世紀に建てられました。

クロミェルジーシュの庭園群と城は、ヨーロッパのバロックの広大な住居とその庭が、完全に保存されている良い事例の遺産となっています。

また、調和したクロミェルジーシュの宮殿と庭園は、中央ヨーロッパのバロック調の庭と宮殿の建築において、重要な役割を演じました。

城の内部には、家具や絵画、磁器、ガラス製品など多くの工芸品や美術品が保存されています。

庭園からの城の眺めは素晴らしく、鏡のように映ったお城が見られます。

また庭園の保存状態もすばらしく、花々と緑と噴水の景色は、まるで絵画のようです。

広大なお城と庭園を散策する観光客が多くなっています。

オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群

オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群 Dacian Fortresses of the Orastie Mountains 所在国：ルーマニア 世界遺産登録：1999年 種類：文化遺産

オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群は、ルーマニアの西部に位置するフネドアラ県(Hunedoara)の南にある文化遺産で、トランシルヴァニア地方にあたります。

土地の多くは山地で、ダキア人の要塞群は南の山地にあります。

これらの要塞は、ダキア人の下で紀元前1世紀から紀元後1世紀の間で造られ、古い時代とヨーロッパ鉄器時代の後期から、軍事目的と宗教的な目的の概念が混ざり合った事例を示しています。

紀元前からルーマニア人の先祖であるダキア人と、ダキアを侵略しようとした古代ローマ帝国との戦いの歴史が、オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群となっています。

ダキア人は、古来より非常に高い文化を誇り、経済的にも繁栄していました。

高度な文化と軍事的な要素の混ざり合いは、要塞に象徴されていると言われています。

要塞は広大な領地に広がっているため、目的地を決めて訪れる人が多いようです。