バールベック

バールベック Baalbek 所在国：レバノン共和国 世界遺産登録：1984年 種類：文化遺産

バールベックは、レバノンの東部に位置するベカー高原(Beqaa)の中央にある文化遺産です。

三神が崇拝されたこのフェニキアの都市は、ヘレニズム時代に神殿の町として知られていました。

そしてローマ時代には、宗教的な中心となり、ジュピター神殿には何千もの巡礼者が訪れるようになりました。

バールベックは、古代ローマ式建築の巨大な神殿を持つ文化遺産となっています。

その三神を祀る神殿は、それぞれジュピター神殿、バッカス神殿、ビーナス神殿となっています。

現在遺跡の大半は損壊してしまっていますが、ジュピター神殿では6本大列柱や獅子の彫刻などが残り、バールベック遺跡を代表する遺産となっています。

また、バッカス神殿は、バールベック遺跡の南側の低地に建つ神殿で、内部の祭殿や柱、天井の彫刻などが多く残り、外観からも当時からの壮大さが感じられます。

ネースヴィジのラジヴィール家の建築、住居、文化的複合体

ネースヴィジのラジヴィール家の建築、住居、文化的複合体 Architectural, Residential and Cultural Complex of the Radziwill Family at Nesvizh 所在国：ベラルーシ共和国 世界遺産登録：2005年 種類：文化遺産

ネースヴィジのラジヴィール家の建築、住居、文化的複合体は、ベラルーシのほぼ中央部に位置するミンスクにある文化遺産です。

ラジヴィール王朝は、16世紀から1939年まで統一を守り、重要なヨーロッパの歴史と文化を生みました。

彼らの努力によって、ネースヴィジの町の科学、芸術、技能と建築物に大きな影響を与えました。

文化的複合体は、彼らの住居である城とコーパス・クリスティ教会から成っています。

城には10の相互につながった建物があります。

そして、それらは6面の庭を含む1つの構造として造られました。

宮殿とコーパス・クリスティ教会は重要なプロトタイプとなり、中央ヨーロッパとロシアの建築の発達に影響しました。

ラジヴィール家の建築、住居、文化的複合体は、西洋の伝統の統合に基づく新しい概念を生むことになりました。

湖と庭園に囲まれた美しい景観の文化遺産です。

トロードス地方の壁画教会群

トロードス地方の壁画教会群 Painted Churches in the Troodos Region 所在国：キプロス共和国 世界遺産登録：1985年、2001年 種類：文化遺産

トロードス地方の壁画教会群は、キプロスのほぼ中央部に位置する文化遺産です。

キプロスは、トルコの南の東地中海上に位置する島国で、1島からなっています。

トロードス地方の壁画教会群は、旧ビザンティン帝国の教会と修道院の最も大きなグループのうちの1つです。

キプロスの壁画で飾られた教会群は、10の教会からなっており、教会や修道院の内部の多くの壁画や飾りは、ビザンチンやポスト・ビザンチンの概観を示しています。

壁画教会群は、小さく素朴な建築様式の教会から、対照的に聖イオニアス・ランパディスティス修道院のような非常に洗練された装飾の教会まで、広い地域に分布しています。

その他の教会は、聖ニコラオス教会、アシィヌ教会、スタヴロス・トゥ・アギィヤズマティ教会、パナギィア・トゥ・アラカ教会、アルハンゲロス・ミハイル教会、ティミウ・スタヴル教会、パナギィア・ポディトゥ教会、パナイア・トゥ・ムトゥラ教会、救世主の変容教会、となっています。