中世都市トルニ

中世都市トルニ Medieval Town of Torun 所在国：ポーランド共和国 世界遺産登録：1997年 種類：文化遺産

中世都市トルニは、ポーランド中央部やや北部に位置する文化遺産です。

トルニは、読み方によってはトルンとも呼ばれます。

トルニの起源はチュートン騎士団ですが、これはドイツ騎士団のことであり、プロシアの征服と福音伝道のためのベースとして、13世紀中頃に城を建設しました。

そして、ハンザ同盟の一部として商業的な役割を発揮しました。

14世紀から15世紀にかけてトルニは大きく発展し、旧市街と新市街では多くの印象的な建物が建築され、その重要性を証明しています。

この間にコペルニクスが誕生し、旧市庁舎や旧市街とともに、コペルニクス像や家も見所の一つとなっています。

また、ドイツ騎士団の城跡やマルボルク城もあります。

さらに郷土博物館には、中世の工芸作品やステンドグラス、鉄製の鎧や兜、などともにポーランド絵画のコレクションなども楽しめます。

西ノルウェーフィヨルド群‐ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド

西ノルウェーフィヨルド群‐ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド West Norwegian Fjords - Geirangerfjord and Naroyfjord 所在国：ノルウェー王国 世界遺産登録：2005年 種類：自然遺産

西ノルウェーフィヨルド群‐ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドは、ノルウェー南西部、ベルゲンの北東に位置する自然遺産です。

ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルドは、約120kmほど離れていますが、北東に500km続く、西ノルウェーのフィヨルドの景色の一部となっています。

2つのフィヨルドは、世界でも最も長く、最も深い、フィヨルドの原型的な景色として知られています。

驚異的なフィヨルドの自然の美しさは、ノルウェー海から最高1,400mの高さでそびえ、水深500mにもなる狭くて急斜面の岩壁や、無数の滝が白糸のように流れ落ちる絶景などです。

これらのフィヨルドは、長い年月を経て氷河によって削られたU字谷が沈水して出来上がったものです。

西ノルウェーフィヨルド群は、細長く入り組んだ2つのフィヨルドがあらわす、地球上でも最も美しいし景色の代表とも言われています。

古代都市ネセバル

古代都市ネセバル Ancient City of Nessebar 所在国：ブルガリア共和国 世界遺産登録：1983年 種類：文化遺産

古代都市ネセバルは、ブルガリアの東に位置しブルガス(Burgas)の北東約30kmの半島にある文化遺産です。

ネセバルは、黒海に突き出した小さな半島で、長さ400mの自然の堤防によって本土とつながれていますが、小島といってよい状況です。

黒海の岩が多い半島にあって、古くから自然の要塞として争奪されてきました。

紀元前6世紀の初めに、ネセバルはギリシアの植民地になりました。

紀元前１世紀からはローマ帝国に、５世紀にはビザンティン帝国に支配され、黒海の西海岸で最も重要な街の一つになりました。

その後も交易の重要な拠点であることから、オスマン･トルコにも侵略されました。

19世紀に建設される一階は石造りで二階は木造という家は、黒海特有の構造をした建物です。

古代都市ネセバルは、2時間もあれば一周できるほどの小さな街ですが、それぞれの時代の統治者による特徴ある遺産が多く残っています。