黄龍（ホワンロン）の景観と歴史地域

黄龍（ホワンロン）の景観と歴史地域 Huanglong Scenic and Historic Interest Area 所在国：中華人民共和国 世界遺産登録：1992年 種類：自然遺産

黄龍（ホワンロン）の景観と歴史地域は、中国四川省の北西部に位置する自然遺産です。

日本語では、「こうりゅう」と呼ばれる、黄龍風景区です。

黄竜渓谷は、山の景観とともに多様な森の生態系を持ち、ジャイアントパンダや金糸猴など、絶滅種に近い貴重な生物の生息地ともなっています。

眠山山脈の眼下に広がる彩池、雪山、峡谷、森林は、四絶と呼ばれる景勝です。

黄龍の見どころは、眠山山脈から流れ出た石灰岩質を含む水が造りだす、自然の棚田のような造形美を表す池の連なりです。

代表的な黄竜の五彩池(ごさいち)は、標高3552mにある最大規模の彩池群で、約700個近い棚田のような池が連なっています。

乳白色の石灰岩が自然の曲線を示す棚田の造形美とエメラルドグリーンが神秘的な風景を醸しだします。

標高の高い澄み切った空気が、さらに光景を鮮やかにします。

ケオラデオ国立公園

ケオラデオ国立公園 Keoladeo National Park 所在国：インド共和国 世界遺産登録：1985年 種類：自然遺産

ケオラデオ国立公園は、インドの北部に位置する自然遺産で、ラジャスタン州の東部、デリーの南にあたりますす。

ケオラデオ国立公園は、19世紀から人手によって水門や水路などが整えられた人工の湿地帯で、約364種の野鳥が観測されたアジア最大級の野鳥保護区となっています。

モンスーン後の10月から3月にかけての乾季には、多くの野鳥や渡り鳥が集まります。

モズ、ヒタキ、アオバト、ヒヨドリなどは良く見られますが、中には絶滅危惧種のツルなどの貴重な野鳥も見ることができます。

また、鹿、ヒョウ、サンバル、アンティロープ、ジャッカル、などの動物やニシキヘビなどの爬虫類も多く生息しています。

ケオラデオ国立公園は、人工による灌漑工事を行った結果、一年中安定した沼沢地の環境が維持されるようになりました。

乾季には多くの観光客が集まり、サイクリングをしながらバードウォッチングを楽しめるようになっています。

厳島神社

厳島神社 Itsukushima Shinto Shrine 所在国：日本 世界遺産登録：1996年 種類：文化遺産

厳島神社は、広島県の瀬戸内海に面した宮島にある神社で、日本三景の一つ「安芸の宮島」とも呼ばれる文化遺産です。

最初の社殿は、およそ6世紀ごろに建設されたと言われています。

古くからの神道の聖地で、現在の社殿は仁安3年(1168年)ごろに平清盛が造営しました。

調和して配置された建物はすばらしく、芸術的にも技術的にも最高の建築物となっています。

とくに、海中に建立された厳島神社の鳥居は有名で、社殿と海と山の対照的な色調や、日本的な景色をよく表しています。

それは自然と人間の創造力の融合とも言われます。

厳島神社は、宗像三女神（市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命）を祀っていますが、日本三弁天の一つともされています。

また厳島神社の平舞台は、海に浮かぶ舞台で「日本三舞台」の一つとなっています。

宮島口駅前の桟橋からフェリーに乗って約10分のところにあり、観光名所にもなっています。