クルシュー砂州

クルシュー砂州 Curonian Spit 所在国：リトアニア、ロシア 世界遺産登録：2000年 種類：文化遺産

クルシュー砂州は、長さが98キロメートルにもおよぶ、バルト海とクルシュ海の間に突き出ている砂州です。

リトアニアのクライペダ地方と、ロシアのカリーニングラード州と、二つの国にまたがっており、リトアニア側、ロシア側両方ともに、国立公園とされ、観光客で賑わっています。

クルシュー砂州は、紀元前三千年ほど前に、今のような細長い形状の砂州ができあがったとされています。

ただ、クルシュ砂州は、その独特の土地が形成されてからも、砂丘による浸食作用や材木用としての伐採、森林破壊などに砂州の存続の危険にさらされてきました。

それにもかかわらず、緑化活動や森林再生といった砂州を保護するために、人々が努力し続けてきた文化的景観が評価されて、2000年に世界文化遺産に登録されることになったのです。