ラス・メドゥラス

ラス・メドゥラス Las Medulas 所在国：スペイン 世界遺産登録：1997年 種類：文化遺産

ラス・メドゥラスは、ローマ帝国が紀元後1世紀頃から約2世紀までの間、水の力を利用し、金の発掘を行なったとされる場所で、当時の事業規模の大きさと高い発掘技術を知ることのできる文化遺産として1997年に世界遺産登録されました。

鉱山の上の貯水槽に貯められた水を鉱山の水路を通り、流しだすことで、山を削り取るという水力を有効に使った金の発掘が行われていました。

紀元後98年から117年まで続いたトラヤヌス帝の時代が最盛期と言われ、150年以降は、衰退の道を辿ってしまいました。

ラス・メドゥラスは、その後、産業が根付くことがなかったため、金の発掘を行っていた当時の姿がそのまま残されており、採掘現場、坑道など荒れ果てた廃坑が斜面にそのまま広がっています。

それらのラス・メドゥラスは、スペイン北西部に位置するレオン地方とガリシア地方の中間にあります。

キュー王立植物園

キュー王立植物園 Royal Botanic Gardens, Kew 所在国：イギリス 世界遺産登録：2003年 種類：文化遺産

キュー王立植物園（キュー・ガーデンズ／王立植物園キュー・ガーデン）は、1759年にキュー宮殿の庭園として併設された王立植物園で、数世紀にもわたり科学的、文化的発展をとげ、今でも見事な歴史的景観を見せています。

キュー王立植物園（キュー・ガーデンズ／王立植物園キュー・ガーデン）は、ロンドンから南西に約10kmほど行ったサリー州リッチモンドのテムズ川南の川岸にあります。

約121ヘクタールの土地には、4万種類もの植物があり、経済的な植物園の研究材料としても、世界的に高い評価をうけています。

キュー王立植物園（キュー・ガーデンズ／王立植物園キュー・ガーデン）には、17世紀のキュー宮殿やヴィクトリア時代の温室なども残されており、建築学的にも重要だと言われ、恒久的な保護対象とされています。

キュー王立植物園（キュー・ガーデンズ／王立植物園キュー・ガーデン）の中には、1761年にウィリアム・チェンバーズにより設計された中国のパゴタが現在も残されています。

アグリジェントの遺跡地域

アグリジェントの遺跡地域 Archaeological Area of Agrigento 所在国：イタリア共和国 世界遺産登録：1997年 種類：文化遺産

アグリジェントの遺跡地域（アグリジェントの考古学地域）は、紀元前6世紀に『アクラガス』というギリシャ人の街として開拓されて以来、地中海地方の中心都市として栄えたアグリジェントを中心としたエリアを指す文化遺産です。

イタリア共和国シチリア島の南西に位置し、シチリア州の県都であるアグリジェントは、最盛期の紀元前5世紀ころは人口が30万人もいたと言われています。

アグリジェントの遺跡地域（アグリジェントの考古学地域）は、アグリジェント都市部の南方に位置し、当時の栄光を彷彿とさせる数々のドーリア式ギリシャ神殿が建ち並んでいます。

それらの神殿は、コンコルディア、ジュノン、ヘラクレス、ジュピター、ディオスクリなどと呼ばれ、ギリシャ・ローマ時代の都市作りにも大きな影響を与えたと言われています。

またジュピター神殿の中で発見された7.5mの人間型の柱などは、考古学博物館にも展示されています。