ウラジーミルとスーズダリの白い建造物群

ウラジーミルとスーズダリの白い建造物群 White Monuments of Vladimir and Suzdal 所在国：ロシア連邦 世界遺産登録：1992年 種類：文化遺産

ウラジーミルとスーズダリの白い建造物群White Monuments of Vladimir and Suzdalは、黄金の門(ヴラジーミル)、ドミトリー聖堂(ヴラジーミル)、ウスペンスキー聖堂(ヴラジーミル)、クレムリンとロジェストヴァ・ボゴリツィ聖堂(スズダーリ)、スパソ・エフフィミエフ修道院(スズダーリ)、ポクロフ・ナ・ネルリ教会(ボゴリューボヴァ)、旧アンドレイ・ボゴリューブスキー邸(ボゴリューボヴァ)、ボリスとグレーブ教会(キデクシャ)、ポクロフスキー修道院(スズダーリ)などがあり、いずれも白く美しい塗り壁の宗教建造物の数々です。

テント型の屋根を有するポクロフスキー聖堂、スパソ・エフフィミエフ修道院は現在でも広大な周壁に囲われた堅固な威厳もそのままに、府主教宮殿は現在は地方博物館になっています。

青いモスク屋根を冠するロジェストヴァ・ボゴリツィ聖堂などがウラジミールの町に点在しています。

建物の内部はイコンで埋め尽くされていて、鮮やかなイコンが光に照らされて荘厳な雰囲気を醸し出しています。

ヴァッハウ渓谷の文化的景観

ヴァッハウ渓谷の文化的景観 Wachau Cultural Landscape 所在国：オーストリア 世界遺産登録：2000年 種類：文化遺産

ヴァッハウ渓谷の文化的景観Wachau Cultural Landscapeは、ドナウ川流域で最も美しいと言われているクレムス〜メルクまでの約３６kmがヴァッハウ渓谷で、周囲の丘にはブドウ畑が広がり、崖上にはバロック様式のメルク修道院や中世の街並みの残るデュルンシュタインが位置しています。

渓谷の両岸には古城や修道院が点在し、観光クルーズとして人気があります。

また、ドナウ川流域には太古の人々が生活していた数多くの痕跡が残っていますが、そのなかでも、「ヴィレンドルフのヴィーナス」と呼ばれている1909年にヴィレンドルフで発見された石像はその精緻さにおいては最上のものとして有名です。

この石像の存在は、太古のドナウ文明に女系中心の社会が存在したことをうかがわせる証拠ではないかと現在も調査が進められています。

アルタミラ洞窟

アルタミラ洞窟 Altamira Cave 所在国：スペイン王国 世界遺産登録：1985年 種類：文化遺産

アルタミラ洞窟Altamira Caveは、先史ヨーロッパ時代の区分のうち、主にマドレーヌ期（約18,000年〜10,000年前）と呼ばれる旧石器時代末期に描かれた野牛、イノシシ、馬、トナカイなどの動物を中心とする壁画で、約13,000年前に落石によって洞窟の入り口が閉ざされたと考えられ、これにより幸運にも壁画を封印することで長く風化から免れた貴重な遺跡です。

近代になって偶然にもこの地の領主ソウトウラ（Marcelino Sanz de Sautuola）の5歳の娘マリアによって１８７９年に発見されたのでした。

領主のソウトウラはこれらの絵が旧石器時代のものであると考え、1880年に発表したが、当時は旧石器時代の絵が知られておらずしばらく学界からは否定されていましたが、その後20年ほどの間に、今日の評価の日をむかえることとなるのでした。