ゼレナー・ホラのネポムークの聖ヨハネ巡礼教会

ゼレナー・ホラのネポムークの聖ヨハネ巡礼教会 The Pilgrimage Church of St John of Nepomuk at Zclena Hora 所在国：チェコ共和国 世界遺産登録：1994年 種類：文化遺産

ゼレナー・ホラはチェコのプラハ南東のモラビア高地に位置しています。

聖ヨハネ巡礼教会は時の王妃、ボヘミア王ヴェンツェル４世王妃の権力に屈することなく殉死した聖ヤン・ネポムツキーを称えて建設されたベネディクト派のカトリック教会です。

この教会もフス戦争ですっかり破壊されてしまいましたが、18世紀に再建され、現在まで残っているものです。

礼拝堂は5角形、窓は3角形の斬新な建物になっていますがこれは聖ヤン・ネポムツキーの享年53歳〔1393年〕を意識して建設されたものと言われています。

またゼレナー・ホラはチェコ語で「緑の山」を意味しており、チェコ、ボヘミアを代表する巡礼地でもあり現在でも訪れる人は後を絶たない。

ゼメリング鉄道

ゼメリング鉄道 Semmcring Railway 所在国：オーストリア共和国 世界遺産登録：1998年 種類：文化遺産

ゼメリング鉄道はグロッグニッツ駅から途中ゼメリング駅を経由し、ミュルツツーシュラーク駅に至る鉄道で世界初の山岳鉄道として知られ、いま現在も稼動している。

他の山岳鉄道と同様に走行時の地勢の険しさや高低差は特筆に値するものです。

ヨーロッパで最初に国際標準軌を採用した鉄道でもあり、走行距離は全長41キロ、高低差は460メートルにもなり、建設期間は1848年から1854年までの 6年間で建設されました。

軌道上には、14のトンネル、16の高架橋、100を超える石橋に11の鉄橋があり走行上の景観は眼を見張るものが多数あり、その走路は切り立った岸壁と深い森や谷など絶景のポイントの連続でもあり、かっては貴族や上流階級のサロンであったジューンドバーン、パンハンス、エルツヘルツォーグヨハンなど由緒あるホテルの遠景も新しい形態の文化的景観を創出してます。

ヴェルラ砕木・板紙工場

ヴェルラ砕木・板紙工場 Verla GroundWood and Board Mill 所在国：フインランド共和国 世界遺産登録：1996年 種類：文化遺産

ヴェルラ砕木・板紙工場はフィンランド、ヘルシンキの北、約160?のヤーラの街の郊外にある、森と湖に囲まれた赤レンガ造りの製材製紙工場です。

ヴェルラの工場の操業は、1872年に始まりましたが。

1876年の火災で焼失した上に、経営の行き詰まりから一端は閉鎖されました。

現存する工場群は、1882年以降のものであり、アルト・ディッペルとともに、工場群を整えていった。

工場はレンガ造りで、ネオゴシック様式が踏襲されている。

その後、所有者は転々としましたが、最終的にはKymmene社（現UMP社 ; UMP）が買い取り、操業は細々と続いたが、最後まで残っていた70代の労働者7人が引退したとき（1964年）に、工場は閉鎖され、操業停止となった8年後に100周年を迎えた工場は現在博物館となっています。

工場や倉庫が中核地域として登録されており、いくつかの建造物を含む周辺地域が緩衝地域に指定されており、登録範囲はヴェルラ村も含まれています。