ブリッゲン

ブリッゲン Bryggen 所在国：ノルウェー王国 世界遺産登録：1979年 種類：文化遺産

ブリッゲンは、ノルウェー西部に位置するベルゲンにある文化遺産です。

ブリッゲンは古い波止場のことで、14世紀から16世紀の中頃、ハンザ同盟の一部の重要な町として栄えました。

しかし木造の建物のため、度重なる火災のために多くのものが焼けてしまいました。

最後の大火事は1955年でしたが、現在では58の建物が残っています。

木造の建物は、ハンザ同盟時代の奥行の深い木造倉庫で、今では伝統的な技法で修復され、商店、レストラン、ミュージアム、アーティストのスタジオなどとして使用されています。

またブリッゲンが残るベルゲンは、フィヨルドに面して広がる静かな市街地で、西ノルウェー随一の天然の良港として発展しました。

古代はノルウェー・ヴァイキングの拠点が置かれたこともあります。

そんなベルゲンに位置するブリッゲンは、修復された木造の倉庫が、おとぎ話に出てくる絵のように並んでいます。

ビルカとホーヴゴーデン

ビルカとホーヴゴーデン Birka and Hovgarden 所在国：スウェーデン王国 世界遺産登録：1993年 種類：文化遺産

ビルカとホーヴゴーデンは、スウェーデンの西部に位置する文化遺産で、首都ストックホルムの西約29kmのメーラレン湖にあるヴァイキング時代の都市遺跡です。

メーラレン湖は、スウェーデンで3番目に大きい湖で、ビェルケ島にあるビルカは、9世紀から10世紀のころに栄えていたと考えられています。

ビルカは、スウェーデン初のキリスト教の会合の場所となり、それは聖アンスカルによって831年に創立されたと言われています。

またビルカには、2000基程の墓が見つかっており、壷や盃、宝飾品、青銅製品などの副葬品とともに、ビルカ独自のコイン「ビルカコイン」も多数出土しています。

ホーヴゴーデンは、ビルカのあるビェルケ島の隣、北西になるアデルソ島にある遺産です。

ルーン石碑、アデルソ教会、バイキング時代の跡、王族の墳墓など見所も多く残っています。

バグラティ大聖堂とゲラティ修道院

バグラティ大聖堂とゲラティ修道院 Bagrati Cathedral and Gelati Monastery 所在国：グルジア共和国 世界遺産登録：1994年 種類：文化遺産

バグラティ大聖堂とゲラティ修道院は、グルジアの西部に位置するクタイシ(Kutaisi)にある文化遺産です。

クタイシは、リオニ川の河畔に広がる町で、紀元前にはコルキス王国の首都でした。

クタイシの町を見下ろす丘に立つバグラティ大聖堂の建設は、10世紀の終わりに始まって、11世紀の初期に完成しました。

グルジアの初の王の名前をとってバグラティと名付けられました。

大聖堂の一部は、1691年にトルコ人によって破壊されましたが、その跡がまだクタイシの中心に残っています。

ゲラティ修道院は、聖母マリア聖堂、聖ゲオルギウス聖堂、聖ニコラウス聖堂、修道院付属の王立学校、鐘楼などからなっています。

本館が12世紀から17世紀の間に建造され、内部には素晴らしいモザイクと壁画がよい保存状態で残されています。

バグラティ大聖堂とゲラティ修道院は、グルジアの華やかな中世の時代を代表する建築物となっています。