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マデイラ諸島のラウリシルヴァ
マデイラ諸島のラウリシルヴァとは、1999年に世界遺産に登録された原生林で、ポルトガルのマデイラ諸島の主島であるマデイラ島に分布する照葉樹林原生林(ラウリシルヴァ)のことをいいます。
第四紀更新世における、ヨーロッパを包み込んだ氷河の影響を奇跡的に免れた、モロッコ・アルジェリア領内にあるアトラト山脈北稜、カナリア諸島のゴメラ島のガラホナイ国立公園(世界遺産)を中心とした区域、それから、ラ・パルマ島の特に北東部と、テネリフェ島の北部の狭い区域、アソーレス諸島の一部の島々と並び、これらは、氷河期以前のヨーロッパにおける植生分布の典型として非常に貴重だといえます。
太平洋周縁と異なり、氷河気候が卓越した中で照葉樹林がほとんど残らなかった大西洋周縁の照葉樹林原生林としても非常に重要です。
このため正式には「遺存型照葉樹林」と呼ばれています。
なお、ポルトガル語名の「ラウリシルヴァ」(スペイン語名では「ラウリシルバ」)は、「月桂樹林」と誤訳されることが多いのですが、実際は月桂樹が優占する単相林ではなく、多様な常緑広葉樹及び常緑針葉樹から成る森林のことを指します。
マデイラ諸島のラウリシルヴァ Laurisilva of Madeira 所在国:ポルトガル共和国 世界遺産登録:1999年 種類:自然遺産 |
マデイラ諸島のラウリシルヴァとは、1999年に世界遺産に登録された原生林で、ポルトガルのマデイラ諸島の主島であるマデイラ島に分布する照葉樹林原生林(ラウリシルヴァ)のことをいいます。
第四紀更新世における、ヨーロッパを包み込んだ氷河の影響を奇跡的に免れた、モロッコ・アルジェリア領内にあるアトラト山脈北稜、カナリア諸島のゴメラ島のガラホナイ国立公園(世界遺産)を中心とした区域、それから、ラ・パルマ島の特に北東部と、テネリフェ島の北部の狭い区域、アソーレス諸島の一部の島々と並び、これらは、氷河期以前のヨーロッパにおける植生分布の典型として非常に貴重だといえます。
太平洋周縁と異なり、氷河気候が卓越した中で照葉樹林がほとんど残らなかった大西洋周縁の照葉樹林原生林としても非常に重要です。
このため正式には「遺存型照葉樹林」と呼ばれています。
なお、ポルトガル語名の「ラウリシルヴァ」(スペイン語名では「ラウリシルバ」)は、「月桂樹林」と誤訳されることが多いのですが、実際は月桂樹が優占する単相林ではなく、多様な常緑広葉樹及び常緑針葉樹から成る森林のことを指します。
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フォントネーのシトー会修道院
フォントネーのシトー会修道院とは、フランス東部のブルゴーニュ地方モンバール市内の人里離れた山あいにある修道院のことで、1981年に世界遺産に登録されています。
サン=ベルナール渓谷とフォントネー川の合流点にあたる森の中で静かにたたずむ最古のシトー会修道院です。
ラテン語で泉を意味するフォントネーに、地元出身の神学者・聖ベルナールが12世紀初め、修道院を建てたことに遡ります。
そのころ、王侯貴族から莫大な寄進を得て発展していた他の修道院に対して、ベルナールは批判的な立場をとり、さらに修道院の基本に立ち返るべきと主張しました。
立ち返るべき基本とは、祈りと労働のことです。
それは、厳格な修行と自給自足の清貧な暮らしのことでした。
修道士が自ら山で切り出した石で作った聖堂は、ベルナールの教えを顕著に物語っているといえます。
荘厳だけれど簡素な作りの聖堂内には、祈りの妨げになる一切の装飾がなく、いつからか十字架さえ外してしまいました。
修道士たちは同じ寝室で寝起きをともにし、極寒の冬にも床に藁だけを敷いて眠りました。
清廉に生きた彼らの精神は並大抵なものではなかったでしょう。
フォントネーのシトー会修道院 Cistercian Abbey of Fontenay 所在国:フランス 世界遺産登録:1981年 種類:文化遺産 |
フォントネーのシトー会修道院とは、フランス東部のブルゴーニュ地方モンバール市内の人里離れた山あいにある修道院のことで、1981年に世界遺産に登録されています。
サン=ベルナール渓谷とフォントネー川の合流点にあたる森の中で静かにたたずむ最古のシトー会修道院です。
ラテン語で泉を意味するフォントネーに、地元出身の神学者・聖ベルナールが12世紀初め、修道院を建てたことに遡ります。
そのころ、王侯貴族から莫大な寄進を得て発展していた他の修道院に対して、ベルナールは批判的な立場をとり、さらに修道院の基本に立ち返るべきと主張しました。
立ち返るべき基本とは、祈りと労働のことです。
それは、厳格な修行と自給自足の清貧な暮らしのことでした。
修道士が自ら山で切り出した石で作った聖堂は、ベルナールの教えを顕著に物語っているといえます。
荘厳だけれど簡素な作りの聖堂内には、祈りの妨げになる一切の装飾がなく、いつからか十字架さえ外してしまいました。
修道士たちは同じ寝室で寝起きをともにし、極寒の冬にも床に藁だけを敷いて眠りました。
清廉に生きた彼らの精神は並大抵なものではなかったでしょう。
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バイカル湖
バイカル湖とは、ロシアのシベリア連邦管区のブリヤート共和国とイルクーツク州にまたがる湖で、1996年に世界遺産に登録されています。
長径が600km、短径が30kmに及ぶ湖水面の面積は31,494平方キロメートルで、ヨーロッパとの境にあるカスピ海や、現在急速に面積を縮小しているアラル海を除くとアジア最大で、最大水深は1,637mと世界で最も深い湖でもあります。
水質も世界一の透明度を誇り、また、世界で最も古い古代湖でもあり、2,500万年の歴史を持つといわれています。
ちなみに、ここで採れるチョウザメからはキャビアが取れることで有名です。
そのほか、オームリやバイカルアザラシ等、確認されているだけでもサケ科魚類をはじめ、多数の固有種が存在しています。
特に、端脚類が適応放散で多数の種になっていることが知られています。
また、本格的な調査は1980年代後期になって始まったばかりなので、未確認の固有種も少なくないと推測されています。
バイカル湖 Lake Baikal 所在国:ロシア 世界遺産登録:1996年 種類:自然遺産 |
バイカル湖とは、ロシアのシベリア連邦管区のブリヤート共和国とイルクーツク州にまたがる湖で、1996年に世界遺産に登録されています。
長径が600km、短径が30kmに及ぶ湖水面の面積は31,494平方キロメートルで、ヨーロッパとの境にあるカスピ海や、現在急速に面積を縮小しているアラル海を除くとアジア最大で、最大水深は1,637mと世界で最も深い湖でもあります。
水質も世界一の透明度を誇り、また、世界で最も古い古代湖でもあり、2,500万年の歴史を持つといわれています。
ちなみに、ここで採れるチョウザメからはキャビアが取れることで有名です。
そのほか、オームリやバイカルアザラシ等、確認されているだけでもサケ科魚類をはじめ、多数の固有種が存在しています。
特に、端脚類が適応放散で多数の種になっていることが知られています。
また、本格的な調査は1980年代後期になって始まったばかりなので、未確認の固有種も少なくないと推測されています。