フォンテーヌブローの宮殿と庭園

フォンテーヌブローの宮殿と庭園 Palace and Park of Fontainebleau 所在国：フランス共和国 世界遺産登録：1981年 種類：文化遺産

フォンテーヌブローの宮殿と庭園は、フランスの首都パリの南東約60Kmに位置する文化遺産です。

12世紀からフランスの王族や貴族たちによって狩猟のための別荘として使われ、16世紀にフランソワ１世が新しいローマを作るために建て直し、その後多くのフランス王によって築城されてました。

巨大な公園に囲まれたイタリア風の宮殿は、ルネッサンスとフランスの芸術的な融合となっています。

宮殿の内装や庭は、イタリアのマニエリスム様式をフランス風にアレンジしたもので、室内装飾は「フォンテーヌブロー様式」と呼ばれています。

また彫刻にも影響を与え、フォンテーヌブロー派の彫刻スタイルは、北ヨーロッパにまで及びました。

フォンテーヌブローの宮殿と庭園は、ナポレオン1世に愛されたことで有名ですが、とくに「栄光の中庭」からの眺めは壮大で、実際にカメラに収まらないほどです。

ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会

ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会 St Mary's Cathedral and St Michael's Church at Hildesheim 所在国：ドイツ連邦共和国 世界遺産登録：1985年 種類：文化遺産

ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会は、北ドイツのハノーバーの南に位置する文化遺産です。

聖ミカエル教会は、1010〜1020年の古サクソニー時代(Old Saxony)にオトニック・ロマネスク様式(Ottonic Romanesque)で建造された教会です。

内部の天井に描かれたスタッコ細工の天井画は、最も重要な遺産の一つで、第二次世界大戦中は安全な場所に保管されていたほどです。

これは、聖マリア大聖堂の宝飾品とともに、神聖ローマ帝国のロマネスク様式の教会の例として特別な遺産となっています。

同じ時代に建造された聖マリア大聖堂は、同じくオトニック・ロマネスク様式の対称形の大聖堂となっています。

聖マリア大聖堂には、多くの宝飾品が収蔵されており、キリストの物語をレリーフにした青銅製のコラム、円環蜀台などとともにマネスク様式の宗教施設を示す貴重な工芸品とも言えます。

ハンザ同盟都市ヴィスビュー

ハンザ同盟都市ヴィスビュー Hanseatic Town of Visby 所在国：スウェーデン王国 世界遺産登録：1995年 種類：文化遺産

ハンザ同盟都市ヴィスビューは、スウェーデン南西部に位置する、バルト海のゴトランド島(Gotland)にある文化遺産です。

ヴィスビューは、それまではバイキングの街でしたが、12から14世紀の間、バルト海のハンザ同盟の中心となりました。

13世紀に造られた城壁、200以上の倉庫、裕福な商人の住居は、北ヨーロッパでも最も保存の良い都市の一つとなっています。

ヴィスビューの旧市街を囲む石の壁は、輪壁(Ringmuren)と呼ばれています。

ハンザ同盟とは、北ドイツを中心としたバルト海沿岸地域の独占的な貿易で、ヨーロッパ北部の経済圏を支配した同盟です。

本来は、都市の間を交易してまわる商人の組合的団体でしたが、しだいに政治的・軍事的な連合をするようになりました。

ヴィスビューは、ハンザ同盟で栄えたバルト海の重要な中心でした。

最近では、宮崎駿監督のアニメ映画『魔女の宅急便』に登場する街のモデルとしても知られています。