ライン渓谷中流上部

ライン渓谷中流上部 Upper Middle Rhine Valley 所在国：ドイツ 世界遺産登録：2002年 種類：文化遺産

ライン渓谷中流上部は、ドイツのラインラント・ファルツ州とヘッセン州のライン川中流の渓谷に65キロにわたってあります。

古代より、ライン川は、重要な輸送ルートの一つで交易が盛んでした。

ライン川の土手に連なる形で、小さな集落が形成されてきました。

中世になると多くの城塞が建設されました。

ライン渓谷中流上部には、ラインシュタイン城、ライヒェンシュタイン域、ソーンエック城、シュタールエック城、シェーンブルク城、ラインフェルス域、グーテンフェルツ域、エーレンフェルツ城跡など古城群があります。

リューデスハイムは、白い壁に黒い屋根の家々が印象的です。

コプレンツ、ビングンなどの歴史都市も多くあり今もなお、古城、古い町並みを残す都市群、聖堂、修道院といった中世以来の景観が残されています。

ドイツで有名なワイン醸造するぶどう畑が、自然景観と共に広がっています。

ライン渓谷中流上には、ローレライの岩の伝説（魔女伝説）が残っています。

詩人のハインリッヒ･ハイネなど芸術家や作曲家などに影響を与え続けてきました。

スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ

スー・ヌラージ・ディ・バルーミニ Su Nuraxi di Barumini 所在国：イタリア共和国 世界遺産登録：1997年 種類：文化遺産

スー・ヌラージ・ディ・バルーミニは、イタリア半島の西，ティレニア海の中にあるサルデーニャ島の中央にあります。

サルデーニャ島は、イタリア半島、スペイン、チュニジアの間、フランス領コルシカ島の南に位置するイタリア領の島です。

シチリア島についで、地中海で2番目に大きな島です。

島内に点在するヌラージの遺跡はまさにその古い歴史を象徴しています。

サルディーニャ島の歴史は古く、紀元前2世紀、サルデーニャ島のバルーミニ村に、堅固な石造りの砦であるヌラーゲ（要塞）が作られました。

要塞には、塔、防壁、武器庫、井戸、中庭などからなるバルーミニ村のス・ヌラージは、紀元前1世紀の古代カルタゴからの攻撃されましたが耐え抜き、現在は先史時代の貴重な建造物として残されています。

一見巨大なかまどのように見える堅固な石造りの砦、ヌラージは古代サルデューニャ人が地中海の外的などの襲撃を防ぐために建てた砦で先史時代の重要な建造物として保存されています。

シュリー-シュル-ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷

シュリー-シュル-ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷 The Loire Valley between Sully-sur-Loire and Chalonnes 所在国：フランス共和国 世界遺産登録：1981、2000年 種類：文化遺産

シュリー-シュル-ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷は、フランスの首都パリの南約120キロのサントル地方とペイ・ド･ラ・ロワール地方にあります。

シュリー城は、アンリ4世の大臣マクシミリアン・ド・ベシュネを始めとする歴代シュリー公爵の居城です。

シュリー城は城塞であり、ロワール川を渡ることができる貴重な場所の一つで地域を支配するために築かれたものです。

フランス中央部を流れて大西洋に注ぐ全長千キロのロワール河は、文化や交易の発展には欠かせないものでした。

ロワール渓谷沿いには，城（シャトー）、カテドラル（大聖堂）、修道院などの歴史的建造物が数多く残っています。

ヨーロッパのルネサンスや啓蒙思想期を残す建造物です。

ロワール地方最大の城シャンボール城、シュノンソー城、アンボワーズ城などがあります。

シュリー-シュル-ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷は、人間と自然環境とが調和した世界観を長い年月にわたって形成したものです。