古代都市ネセバル

古代都市ネセバル Ancient City of Nessebar 所在国：ブルガリア共和国 世界遺産登録：1983年 種類：文化遺産

古代都市ネセバルは、ブルガリアの東に位置しブルガス(Burgas)の北東約30kmの半島にある文化遺産です。

ネセバルは、黒海に突き出した小さな半島で、長さ400mの自然の堤防によって本土とつながれていますが、小島といってよい状況です。

黒海の岩が多い半島にあって、古くから自然の要塞として争奪されてきました。

紀元前6世紀の初めに、ネセバルはギリシアの植民地になりました。

紀元前１世紀からはローマ帝国に、５世紀にはビザンティン帝国に支配され、黒海の西海岸で最も重要な街の一つになりました。

その後も交易の重要な拠点であることから、オスマン･トルコにも侵略されました。

19世紀に建設される一階は石造りで二階は木造という家は、黒海特有の構造をした建物です。

古代都市ネセバルは、2時間もあれば一周できるほどの小さな街ですが、それぞれの時代の統治者による特徴ある遺産が多く残っています。

レドニツェ-ヴァルティツェの文化的景観

レドニツェ-ヴァルティツェの文化的景観 Lednice - Valtice Cultural Landscape 所在国：チェコ共和国 世界遺産登録：1996年 種類：文化遺産

レドニツェ-ヴァルティツェの文化的景観は、チェコ南部モラヴィア地方の国境近くに位置する文化遺産です。

レドニツェと南どなりにあるヴァルティツェとともに文化的景観の登録を受けています。

17世紀から19世紀の間、リヒテンシュタインを支配する公爵は、風光明媚なモラヴィア地方にあるレドニツェ城とヴァルティツェ城に住んでいました。

これらは、バロック建築のヴァルチツェ城とネオゴシックスタイルのレドニツェ城で、イギリスのロマンチックな様式に従って作られ、風景式庭園と呼ばれるものです。

この庭園は200平方kmと言われ、ヨーロッパでも、最も大きな人工の景観のうちの1つとなっています。

レドニツェ-ヴァルティツェの文化的景観には、レドニツェ城の温室、ヴァルチツェの聖マリア教区教会、聖フベルトゥス礼拝堂、ヨハン城など、見所の多い美しい風景が広がっています。

マラムレシュ地方の木造教会群

マラムレシュ地方の木造教会群 Wooden Churches of Maramures 所在国：ルーマニア 世界遺産登録：1999年 種類：文化遺産

マラムレシュ地方の木造教会群は、ルーマニアの北部に位置するトランシルヴァニア地方の文化遺産です。

13世紀に建立された木造教会の数々で、8つの地域の教会からなっています。

それぞれの教会は、バラエティに富んだデザインと建築方式で、北ルーマニアの山岳地帯の土地に合わせた、文化的な特色を表現しています。

狭くて高い塔を持つ木造の教会、小さい時計台の付いた教会、屋根板で覆われた一つか二つの高い塔を持つ教会、などユニークで様々な形の教会が土地とマッチして建立されています。

これらのマラムレシュ特有のゴシック様式の木造教会群を、それぞれの村に訪ねる人も多くいます。

マラムレシュ地方の木造教会群の教会内部にもイコン、絵画、木の彫刻、などが多く残されています。

マラムレシュ地方は、現在でも中世ヨーロッパの農村の姿を残す里と言われ、多くの観光客の人気となっています。