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フィリピンのバロック様式教会群

フィリピンのバロック様式教会群
Baroque Churches of the Philippines
所在国:フィリピン共和国
世界遺産登録年: 1993年
世界遺産の種類:文化遺産


フィリピンのバロック様式教会群は、ルソン島のマニラ、パオアイ、サンタ・マリア、それに、パナイ島のイロイロにあるスペイン植民地時代の遺産で、16世紀に建てられた4つの教会が登録されています。

マニラとパオアイの同じ名前のサン・アグスチン教会、サンタ・マリアのアスンシオン教会、パナイ島イロイロの西南部のビリャヌエバ教会です。

4つの教会ともヨーロッパの荘厳なバロック様式の影響を受けた石造建築が特色です。

また、これらの教会は、要塞としての機能も併せ持っているといわれています。

中でもマニラにあるサン・アグスチン教会は、最古の石造教会で礼拝堂の美しいステンドグラスの窓や天井や壁に描かれた壁画がとても印象的です。

※バロック建築( フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)バロック建築は、彫刻や絵画、家具などの諸芸術が一体となった総合芸術となっていることを特徴とする。

現代的な視点では、彫刻や家具といったものは建築とはあまり関わりなく存在しているが、バロック建築において、これらは建築とは不可分の要素であった。

このような芸術活動には、莫大な知識の集積と多くの芸術家を抱えられるだけの資本が必要であったが、これを支えたのが世俗化された教会権力と絶対王政であった。

バロック建築は、宗教改革によって低下したカトリック教会の政治的権威を芸術活動によって補おうとしたシクストゥス5世や、パウルス5世などの活動により、16世紀末から17世紀初期にかけてローマで始まった。

やがてイタリアでのバロック建築は衰退するが、絶対王政を敷く大国フランス王国に継承され、太陽王ルイ14世のもとで絶頂期を迎えた。

バロック建築は、さらに当時の強国であったオーストリア大公国、プロイセン王国、ロシア帝国などにも波及し、ボヘミアでは独特なバロック建築を生み出す。

しかし、他に比べ王権力が弱いイギリスなどではフランスやオーストリアのようなバロック建築はあまり取り入れられなかった。
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