シュコツィアン洞窟群

シュコツィアン洞窟群 Skocjan Caves 所在国：スロヴェニア共和国 世界遺産登録：1986年 種類：自然遺産

シュコツィアン洞窟群は、国土の大半が石灰岩のカルスト地帯と森林で占められたスロヴェニア共和国の中でも最大級の鍾乳洞がある洞窟群です。

シュコツィアン洞窟群の中には、世界最大と言われる地下渓谷があり、キクガラシラコウモリなどの珍しい動物も生息しています。

洞窟内に沈んだふたつの谷間付近の山を源流とするレカ川や滝、石灰華が体積してできた石灰段丘、ドリーネと呼ばれる地底湖、鍾乳石の橋などの鍾乳洞は、まるで水と石という芸術家たちが、互いのコラボレーションにより生みだした神秘的で神聖な芸術的作品のようです。

シュコツィアン洞窟群は、スロヴェニアの南西、プリモルスカ件のポストイナ近郊に位置しており、古生代石灰岩を起源としています。

ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸

ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸 Giant's Causeway and Causeway Coast 所在国：イギリス 世界遺産登録：1986年 種類：自然遺産

ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸は、数々の伝説を持つ『巨人の石道』という意味を持つ石柱群ジャイアンツ・コーズウェーと、海鳥たちのよい避難所となり美しい景観を保つコーズウェー海岸のことをいい、イギリス・北アイルランドの北端、ロンドン・デリーの東42kmに位置しています。

起伏に富んだ海岸線が8kmも続くコーズウェー海岸は、北アイルランドの中で最も美しい景観を誇ると言われており、ギンフルマカモメ、ウミツバメ、鵜、アカアシシギ、オオハシウミガラスなどの海鳥たちの格好の避難所とされています。

5000〜6000万年前の新生代に活発に起こった火山活動で流れ出したマグマが冷却、凝固され、割れ目のある石柱になったとされる4万本もの石柱が連なるジャイアンツ・コーズウェーは、アイルランドの伝説の巨人フィン・マックールがスコットランドの巨人ベナンドナーとの決戦の地に行くために作ったという伝説があり、周辺には、奇妙な形をした石柱が多く存在します。

それらの奇岩には、高さが12mもある『ジャイアント・オルガン』や低い円柱の先が雨風などで丸くなった『巨人の目』、その他『巨人のブーツ』、『巨人のハープ』、『巨人の門』、『巨人のこぶ』など巨人にまつわる名前がつけられているものが多くあります。

サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群

サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群 Historic Centre of Saint Petersburg and Related Groups of Monuments 所在国：ロシア連邦 世界遺産登録：1990年 種類：文化遺産

サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群（サンクト・ペテルブルクの歴史地区と記念物群）は、18世紀にロシア帝政時代の首都として栄えたサンクト・ペテルブルグ（サンクト・ペテルブルグ）に残された歴史的名所史跡や建造物のことで、1990年に文化遺産として世界遺産登録されました。

サンクト・ペテルブルグは、ロシア連邦の首都モスクワから北西に約620km離れたバルト海の奥深くに位置するロシア第2の都市で、1712年から約200年間ロシア帝政の首都として繁栄しました。

1682年から1725年に在位したピヨトール（ピョートル）大帝が築いた建造物は、西ヨーロッパ文化が取り入れられ、冬の間、過ごしたとされる華麗な冬の宮殿は世界三大美術館のひとつ、エルミタージュ美術館の本館として利用されています。

冬の宮殿に対して、夏の間過ごしたとされる夏の宮殿とよばれるエカテリーナ宮殿やスモーリヌイ修道院も残されています。

サンクト・ペテルブルグという名前は、『聖ペテロの街』という意味で、ラテン語でペテロと呼ばれるピヨトール（ピョートル）大帝が同じ名を持つキリスト教の聖者ペテロにちなんで名づけられました。

サンクト・ペテルブルグは、ロシア革命後からソ連崩壊までのソ連時代は、レニングラードと呼ばれていました。